学生の思想を読む

国ではなく国語に住む我々の、思考の差異を追求します。

介護分野での職員不足にどう対処していくか

課題

外国人労働者受け入れを問う』第2章あるいは第3章を読み、日本における外国人労働者受け入れの現状と今後取るべき対策について、筆者の考えを1パラグラフで400字程度でまとめろ。

参考:外国人労働者受け入れを問う 著:宮島喬鈴木江理子

 

本文

少子高齢化社会の影響で訪れる高齢者の増加には国籍を問わない介護従事者の受け入れが必要である。年々増加してゆく高齢者数に対して、介護職員の需要が高まっているが、労働力の需要に比べて介護職員数が慢性的に不足しているのが現状である。しかし、外国人介護職従事者用の在留資格が今の日本にはない。フィリピン、インドネシアベトナムとの間で締結した経済連携協定(EPA)では、介護福祉士の候補者を受け入れてはいるが、入管法上では「特例」扱いであるため、表立っての受け入れにはなっていない。これらについて宮島・鈴木(2014)によると、高齢化とは、生産年齢人口が絶対的に減ることを意味するので、たとえ条件が改善されても、介護の引き受け側がニーズに満たない事態となることは十分考えられ、しかも合理化や省力化で対応できる分野ではないとしている。以上のことから、介護の問題については国内だけでの解決は難しいため、介護従事者としての貴重な労働力を受け入れるための国籍を問わない制度を整える必要があるのである。