学生の思想を読む

国ではなく国語に住む我々の、思考の差異を追求します。

看護師の国際間移動

安永先生の「入門 LTD話し合い学習法」を読み、また、LTDの初回動画を視聴し、課題文の予習をしてください。予習は予習ノート(添付のフォーマットを用いる)記載し、提出をしてください。フォーマットの枠は、分量に応じて変更して結構です。

 

参考文献:

国を超えて移住する看護師たち
看護と医療経済のグローバル化

著=Mireille Kingma/監修=井部俊子(聖路加看護大学学長)/訳=山本敦子

 

以下、課題入力本文

 

2020年 11月 1日                                                         

浜 利休 

 

LTD is evaluated for its contribution to the entire team through advice. Also, participating in discussions and interacting are not the same thing.  

Many students pay attention to what they are about to say, so there is no interaction (correction of mistakes). 

Step2:言葉の理解(精選して記載する) 

 

人道開発協力機関:UNDP(国連開発計画) 

近年の医療予算削減:国民医療費の増加傾向、税金で賄いきれない分が負担となる。 

逸失利益:事故や不正行為がなければ得られた利益のこと。≠機会損失:本来得られた利益 

1960~70年代:日本の高度経済成長期、五輪、万博、アポロ計画、コンピュータ開発 

NHS: National Health Service イギリスの国民保険サービス、イギリス国家予算の25.2% 

余暇を使った勉強:日々進化する医療の世界では、新しい知識を吸収する必要 

寄付金を使ってはならない:横浜市立市民病院、医療機器への購入へ活用。 

医師の同時引き抜き:阻止のためのリスクヘッジが用意されていない 

奴隷制:奴隷である間は自身が奴隷である自覚を持たない 

北米とイギリスにおける高度な技術を持つ専門家の需要:IT人材 

Step3:主張の理解(自分の言葉で) 

 

国際移住の特徴が変化をすることによって、あたらしい課題が出現する。 

頭脳流出によって、無視できない逸失利益が発生する。 

看護師の移住は高度成長国家間でも頻繁に起こっていることは無視できない。 

頭脳流出は直接の関係者に限らない全側面に影響を及ぼす。 

ジャナミラ・ドゥヴァンとパース・テワリの主張は、楽観的とは言えないが問題を解決するための糸口を掴むヒントとなる。 

郊外の医療施設における看護師の不足は国外移住だけが原因ではなく、都心や民間部門に依存するものでもない。 

 

Step4:話題の理解 

 

話題とその理由・根拠 

話題1 

 世界の医療システムと行政(government)が直面する課題と施策 

内容 

 各国の深刻な看護師移住問題は待遇の差と教育費の漏洩につながる。 

 

話題2 

 看護師の高い需要と技術専門家の世界的な移住促進 

内容 

 看護師の輸出は新たな成長領域である反面、経済成長が脅かされる「頭脳の流出」が起こる。 

 

話題3 

 頭脳流出の定義と捉えられていない側面 

内容 

 「技術を持つ人的資本が自らの知識・技術・資格・能力に対するより良い報酬を求めて出国あるいは国際移住すること」という定義は、労働者が単純な高単価を求めることではなく、必要な技術が奪われる意味を内包する。 

 

話題4 

 富める者は富み、貧するものは貧する。 

内容 

 将来的に流出する人材の教育費を他のことに使えていたらどうであったか。富めるための人的資本が流出することによって、国の歳入をも減らす。 

 

話題5 

 現実の結論づけ 

内容 

 現在起こっている産業のほとんどが将来、頭脳の流出を逆転あるいは大幅に緩和させるのに必要なビジネスチャンスの創造に、なんら希望を持っていないのが厳しい現実である。 

 

話題6 

 劣悪な労働条件の悪循環 

内容 

 劣悪な環境からの労働者の移住が増えると、残った者の労働量はさらに増える。労働者が少ないと利用者の待機時間も増え、双方にとって不利益が生じる。また限られた人数しか国内に残らないため、教育の質も低下し、再生産が出来なくなる。 

 

話題7 

 大量移住による奴隷制の再来と資本主義への疑念 

内容 

 劣悪な労働環境で働くある看護師はその自らの働き方を「奴隷制」と形容した。他の地域における状況もこれに似通ったものである。国外移住がなければ、郊外の医療施設に看護師がもっと多くいただろうか。それとも都心や民間に流れ、やはり不足するのか。大量移住の原因は、北米とイギリスで高度な技術をもつ専門家の需要が高まったことにあるとされている。 

 

Step5:知識・自己との関連づけ 

 

高齢化への対応 

 日本、中国など先進国を中心とした高齢化における医療費の増大 

これにつながって 

適切で妥当な現有知識との関連つけ、日常への活用例 

 どこも人手不足とは言うが、有能な人間はどこに配置すべきか 

  (ex.教授、アルバイト先、軍、人事 

 

頭脳流出の阻止には社会主義との相性が良い 

逆に資本主義との相性が悪い 

 

看護は知らないので介護の視点で言うが、圧倒的に人が足りていない。ただ業界や施設がビジネス目的に行っているわけではない「社会福祉法人」なので、経営が下手とかではなく、医療・福祉に対しての国や行政からのフォローが足りていない。 

 

現在のほとんどの産業は資本主義の元に成り立っている。それが脅かされる「頭脳の流出の逆転」が起こされないために、希望を持たないだろう。 

 

Step7:課題の評価 

 

良い点 

 現場に即した大変さを客観的なデータで表現されていた。 

 一つの話題、主張に対していくつもの例示をしていた。 

  

悪い点 

 進んだ医療技術の恩恵に与る立場のみで、高度な技術の創造そのものへの記述が少ない。 

 いくつもの例示があるせいで、一つ一つの話題が冗長である。 

 

本質的で的確な提案 

 看護とは献身的であり、事務的なものではないという前提を改めて提示すること。 

 資本主義的な営利目的のものではないということ。つまり一般的な財政とは少し独立した業界であることを訴える内容とすべきである。