学生の思想を読む

国ではなく国語に住む我々の、思考の差異を追求します。

情報セキュリティーと個人情報保護

新しく学んだこと

 EDR(Endpoint Detection and Response)は従来のウイルス対策ソフトやファイアウォールでは防げないタイプのウイルスの感染を防ぐことが出来るものだ。竹中工務店が導入した際に、従来のウイルス対策ソフトよりも一日早くウイルスの侵入を察知した実績がある。EDRは他のウイルス防衛策と組み合わせることでより強固なセキュリティ能力を発揮する。サイバー犯罪は攻撃者側が有利であるために、常に対策を講じる必要がある。

 否認不可能性同一性確認:情報システムの利用や操作、データの送信などに関連して、確かにある特定の人物が行ったことを後から確認できる仕組み。犯人を特定でき、それを否定出来ない証拠を持つログなど。

 S/MIMEは運用コストが高く、個人など小さい規模の事業体ほど普及していない。

 HTMLでは表示されているURLとリンク先のURLを変えることが出来る。

 

NHKサイエンスZERO 量子コンピューター時代 新暗号誕生なるか

 URLには暗号化の有無の情報が表示されている。暗号と数学には関係がある。600桁の素因数分解は現在のスーパーコンピューターにもできない。しかし、今ではそれが可能となりつつある。現在開発されている量子コンピューターは、超電導ビットを用いることでこれまでのビットにはなかった性質を生みだすことが出来る。ビットとは0と1のどちらかのみを表すことが出来る単位であるが、量子ビットはその両方を同時に表すことが出来る。このコンピュータの登場によって新たな研究が進められている。

 量子コンピュータの現在の規模は50量子ビットであり、まだそこまで脅威ではないが、飛躍的に技術は進んでいるために安心は出来ない。量子コンピュータは驚異的な計算スピードを誇るため、暗号研究は油断出来ない。格子問題、格子暗号が現在のトレンドとして注目されている。格子問題とは、原点から一番近い点を探せという問題である。平面に存在する点(原点)から、格子を想定するものである。二次元の表においては一番近いものを探すことは容易だが、三次元の場合はさらに奥行きの概念が追加されるために、一番短い格子点を探す場合は難しくなる。今では800~1000次元の格子を想定し、量子コンピュータを用いても素早い解読は出来ないとされている。ジオファントスという暗号方式に、ある操作をすると答えが偏るという指摘が外部から入り、ジオファントスの開発者が自分の暗号に指摘された攻撃をしてみたが、その脆弱性は発見されなかった。しかしこれからも暗号技術についての攻撃は仕掛けられるために、安心は出来ない。

 

 

考察

 セキュリティについては、勉強していても知らない用語が常につきまとう。筆者もIPA情報処理技術者試験などの勉強をしているが、毎年新しい技術やウイルス攻撃などが出てくるために、常日頃からの勉強がないとついていけない。量子コンピュータはこれまで想像上の未来のソリューションとして捉えられていたが、ほとんど実用化されていることは驚くべきことだ。ただ、それに伴ったセキュリティや使用者の意識がまだ追い付いていないように感じる。特に、スマートフォンの普及により、未就学児でさえもインターネットに触れている現在では、適切な教育が施されていないことは明白である。技術の研究開発もほどほどに、利用者のリテラシーの底上げにも目を向けるべきだ。